疲れているのに眠れない
眠れてもすぐに起きてしまい、そこからなかなか寝付けない
疲れをとるための睡眠がスムーズにいかないと、ストレスが溜まってしまいますよね。
そんな睡眠障害に、乳酸菌が効いてくれます。
一見関係なさそうな睡眠と乳酸菌ですが、実は深い関係があるんです。
そこで、睡眠障害についてや乳酸菌との関係についてご紹介していきたいと思います。
睡眠障害(不眠症)の種類と原因
睡眠障害には4つの種類があり
- 寝つきが悪い入眠困難
- 夜中に何度も目が覚める中途覚醒
- 朝早くに目が覚める早朝覚醒
- 熟睡した感じがしない熟眠困難
があります。
原因としてはストレスや不安などの心理的要因や、痛みや痒みなどの身体的要因、不規則な生活リズムが影響する生理学的要因、薬の副作用やアルコール、カフェインが影響する薬理学的要因などがあります。
1つだけが要因になっていることもあれば、最初はストレスから始まって、だんだんお酒に頼るようになる、といった複数の要因が複雑に絡んでいる場合もあります。
乳酸菌が睡眠障害に効く理由
睡眠障害になる原因は色々ありますが、睡眠が上手くとれない時はメラトニンというホルモンの分泌量が減少しています。
メラトニンは松果体と呼ばれるところから出るホルモンで、自然な眠りを誘うホルモンで睡眠ホルモンとも呼ばれています。
このメラトニンは、セロトニンというホルモンと密接に関わっていて、昼間セロトニンがしっかり分泌されると、夜にかけてメラトニンもきちんと分泌されるようになっています。
そのため、セロトニンの分泌量を増やすことで睡眠を深くしたり、寝つきを良くする効果があるんです。
そんなセロトニンは、腸の中で作られて腸内環境を改善するために90%がそのまま腸内に留まります。
残りの10%は血液によって運ばれ、2%が脳に辿り着きます。この脳内のセロトニンの量を増やすことで、メラトニンの分泌量も増やすことができるのですが、腸内環境が悪いと腸内環境に90%以上留まって腸内環境の改善を行わなければならなくなるため、脳内に運ばれるセロトニンの量が減ってしまうんです。
そのため、乳酸菌で腸内環境を整える事は、脳内のセロトニンを増やすことにつながり、結果メラトニンの分泌量も増やすことにつながるのです。
また、乳酸菌をしっかり摂り腸内環境を整えることで、自律神経を整える効果がある事も分かっています。
自律神経は、交感神経と副交感神経からできていて、お昼は交感神経が優位になり体が活動的に、夜ににかけて副交感神経が優位になりリラックスモードになる、というリズムを繰り返しています。
しかしストレスや食生活の乱れなどで自律神経が乱れてしまうと、夜なのに交感神経が優位のままで眠れない、逆にお昼に副交感神経が優位になって眠くなる、といったことが起きてしまいます。
自律神経が乱れると、
なども起きてしまいます。
乳酸菌を摂り腸内環境を整えることは、こういった自律神経の乱れによる症状も落ち着かせる効果があるんですね。
おすすめの乳酸菌
乳酸菌には約200もの種類がありますが、その中でも睡眠の改善に効果があると分かっている乳酸菌をいくつかご紹介したいと思います。
SBL88乳酸菌
SBL88乳酸菌はサッポロビールが所有している乳酸菌で、この乳酸菌が0.5%含まれる餌をマウスに4週間与えた後、睡眠障害になるストレスを2週間にわたってかけたところ、乳酸菌が入っていない餌を食べていたマウスに比べて寝つきが良く、起きている間の活動量も多かったという研究結果が出ています。
しかもこの乳酸菌には遺伝子レベルで睡眠障害を改善する効果もあるそうです。
また、もちろん腸内環境を改善したり免疫力をアップささる効果もあります。
L.ガセリ乳酸菌
L.ガセリ乳酸菌にはストレスホルモンの分泌量を抑える効果があることが分かっています。
そのため、ストレスによる睡眠障害を改善するとともに、ストレスによって起こる便秘、下痢、肌荒れなどの症状も改善する効果があります。