掌蹠膿疱症だと乳酸菌は摂っちゃだめ?ビオチンと酪酸がおすすめ

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掌蹠膿疱症(しょうせきほうのうしょう)という病気をご存知ですか。

あまり知られていない病名ですが、原因が不明で難治性の病気の1つとされています。

そんな掌蹠膿疱症の方は、乳酸菌の摂取には注意が必要なんです。

そこで、掌蹠膿疱症の症状や乳酸菌との関係をご紹介していきたいと思います。

掌蹠膿疱症の症状

掌蹠膿疱症になると、手の甲や指の付け根、脚の裏などに小さな水泡ができ、最後はカサブタとなって剥がれ落ちます。
最初は痒みを伴うことが多く、悪化すると水泡に次第に膿が溜まるようになり、大きな塊となります。

この膿疱とカサブタが混在した状態が続き、改善と悪化を繰り返してなかなか治らないと言われています。

管理人も実はこの掌蹠膿疱症の症状がよく出ることがあります。
原因は不明とされていますが、管理人自体はストレスが溜まっている時(本人の自覚アリナシに関わらず)に出る傾向があり、あまり悪化することもなく、ストレスが減ればいつの間にか治っている、という感じです。

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ただ、合併症として骨関節炎になることがあり、その確率は10~30%と高めです。
骨関節炎になると、鎖骨や胸の中央の胸鎖肋関節などの関節に強い痛みが走り、日常生活に支障がでるほど痛くなります。

掌蹠膿疱症の原因

掌蹠膿疱症の原因は、不明と言われています。
ただ、免疫異常が大きな要因となっていることは分かっています。

免疫力を高めるには、腸内環境を整えることが欠かせません。
免疫細胞は、腸内で7割が作られるからです。

そのため、乳酸菌を摂って腸内環境を整えることで、掌蹠膿疱症が改善されるように思われます。

しかし最近分かっていることは、掌蹠膿疱症の人はビオチンというビタミンが欠乏しているということです。
ビオチンは別名ビタミンHとも呼ばれるビタミンB群の一種で、食べ物から摂取しなくても腸の中で作られるビタミンです。

そのため、健康な人であればまず不足することはありませんが、掌蹠膿疱症の人はビオチンが不足し、逆に乳酸菌が異常に多いという特徴があります。
これは、腸内にいる一部の乳酸菌が、ビオチンをエサにしてして繁殖してしまっているためです。

掌蹠膿疱症の人が乳酸菌を摂ると、ビオチンがどんどんエサにされて掌蹠膿疱症の症状がどんどん悪化してしまうんです。

掌蹠膿疱症を改善するには

掌蹠膿疱症を改善するには、ビオチンをエサにないけど腸内環境を整えるものを摂ることが大切です。
ビオチンをエサにしないものは、ミヤリサンという酪酸菌があります。

酪酸菌は乳酸菌と並んで腸内の善玉菌を増やす作用があり、同時に悪玉菌を抑制する効果や、腸内でビタミンB群を生成する効果があります。
このミヤリサンという酪酸菌と一緒にビオチンを摂ることで、掌蹠膿疱症の改善に効果があります。

掌蹠膿疱症の症状を改善したい時は、乳酸菌の摂取を控えてミヤリサンとビオチンの摂取に変えてみましょう。