乳酸菌が虫歯・口臭・歯周病に効く理由とおすすめの乳酸菌

口臭

なんだか最近口臭が気になる…
きちんと歯磨きしているのに、口の中が臭う気がする…

もしかしたらそれ、歯周病が原因かもしれません。

歯周病は40歳以降なら80%の方がなると言われているくらいとても身近な病気で、15〜24歳の若い方でも65%はかかると言われています。

そんな歯周病は、最初はほとんど自覚症状がなく、あっても歯茎の腫れや歯茎からの出血なため、あまり気にせずそのままにしておく方が多いですが、
放っておくと口臭の原因になったり最悪歯が抜けてしまう怖い病気なんです。

そんな歯周病に、乳酸菌が効くという研究結果があるんです。

そこで、歯周病とはどんな病気か、乳酸菌が歯周病に効く理由などについてご紹介していきたいと思います。

歯周病ってどんな病気?

歯周病は、歯茎と歯の間に残った食べカスからできる歯垢(プラーク)が原因で起きます。
この歯垢の中には1mgの中に10億個の細菌がいます。

この細菌が出す毒素が歯茎に炎症を起こし、歯と歯茎の間に隙間(歯周ポケット)ができます。

歯周ポケット

この歯周ポケットに入ってしまった歯垢は歯磨きではなかなかキレイにできないので、歯垢が溜まる→細菌が増えて毒素を出す→さらに歯周ポケットが広がる、という悪循環を繰り返して悪化していきます。

歯周病の症状

歯周病は最初はほとんど自覚症状がなく、炎症が進行していくと、歯茎から出血しやすくなったり、歯茎が下がってきます。

この時点では日常生活にはあまり支障がないため、放置してしまう方がほとんどです。
さらに炎症が進行すると、歯を押すと膿が出る口臭がする、という症状が出てきます。

これは歯周ポケットに溜まった歯垢は歯磨きではキレイにできないため、歯垢がどんどん発酵・腐敗することでイヤなニオイを発生させてしまうためです。

また、膿は白血球の死骸や細菌の死骸がたくさん含まれているため、膿独特のニオイを放ってしまいます。
口臭は周りの人にも不快な思いをさせてしまうため、このあたりから『おかしいな』と歯周病を疑ったり治療を始める方がいい増えてきます。

それでも歯周病を放っておくと、炎症が進行して歯周ポケットがどんどん広がり、歯茎が痛くなったり歯がグラグラしたり、歯が抜けてしまうことがあります。

この頃には歯垢にいる細菌が出す毒素が血液に溶けて全身をめぐるようになり、糖尿病、心疾患、早期低体重児出産、骨粗鬆症などの全身疾患のリスクも上がってきてしまいます。

歯周病に乳酸菌が効く

そんな放っておくと恐ろしいことになる歯周病に、乳酸菌が効くという結果結果があるんです。
乳酸菌というと腸内で働くもの、というイメージが強いですが、口内でも活動する乳酸菌がいるんです。

そして腸内に善玉菌と悪玉菌がいるように、口内細菌にも善玉菌と悪玉菌がいます

悪玉菌が増えることで歯周病虫歯口臭歯槽膿漏などの病気にかかりやすくなってしまいますが、善玉菌を増やすことことで悪玉菌の活動を抑えてそれらの病気のリスクを抑えたり、病気の治療に繋がることが分かったんです。

口内の善玉菌を増やす乳酸菌の種類

LS1

LS1は口内で活動する乳酸菌で、東海大学の古賀教授の実権では、LS1と歯周病の原因菌の1つであるジンジバリス菌を一緒に培養したところ、24時間後にはほとんどのジンジバリス菌が死滅したそうです。

また歯周病の親玉でもあるPg菌も殺菌できることが分かったため、歯周病にかなり効果がある乳酸菌とされています。

このLS1を使ったタブレットも販売されていて、歯磨きの後に食べることで歯周病や虫歯を予防する効果があります。

ロイテリ菌

ロイテリ菌はもともと人の母乳から発見された乳酸菌で、虫歯菌の発育を抑制する効果があります。
ロイテリ菌と虫歯菌を3:1の割合で混ぜて試験管で培養してしたところ、虫歯菌の90%は発育が抑制されたそうです。

また、ロイテリ菌の入ったヨーグルトを2週間食べたところ、虫歯菌が1/3〜1/5に減少したという研究結果もあります。

L8020

L8020は、虫歯・歯周病に疾患したことない子供の口内から発見された菌で、L8020入りのヨーグルトを用いた実証実験で、人の口内から4種類の歯周病菌と虫歯菌が減少した、という結果が出ています。

L8020には口内を酸性から中性に改善し、虫歯にかかるリスクを下げることもわかっています。

乳酸菌を使って歯周病・虫歯・口臭を予防するには

では乳酸菌を使って歯周病や虫歯、口臭を予防するにはどうしたらいいのでしょうか。
手っ取り早いのは該当する乳酸菌が入ったヨーグルトを食べたり、タブレットタイプのサプリメントを食べることです。
また、乳酸菌入りの歯磨き粉も販売されているため、気になる方はそういった商品もおすすめです。

ヨーグルトを使ったヨーグルト歯磨きというのもテレビで紹介されました。
ヨーグルト歯磨きは通常の歯磨きの後、ヨーグルトを少量歯ブラシに取り、10秒程度歯を磨き、よくすすぐだけの簡単な方法です。

番組の実験では、歯磨き前はウヨウヨいた歯周病菌が、ヨーグルト歯磨き後では劇的に減っていました。

歯周病や口臭、虫歯が気になっている方は、簡単なので1度試してみてはいかがでしょうか。