『人にはヒトの乳酸菌』でお馴染みのビオフェルミン。
毎日は飲んでないけど、家に常備してある、という方も多いのではないでしょうか。
このビオフェルミン、飲んでも乳酸菌が胃酸で死んでしまうから効果がない、という噂もありますが、実際のところどうなのでしょうか。
ビオフェルミンの成分や効果、飲み方についてご紹介していきたいと思います。
ビオフェルミンってどんな便秘薬?
ビオフェルミンは、正確に言うとビオフェルミン製薬が出している『新ビオフェルミンS』という名前の指定医薬部外品です。
指定医薬部外品というのは簡単に言うと、きちんと効能が認められた成分が入っているけど、お薬よりは作用が緩やかで副作用もほとんどなく安全性が高いものです。
錠剤タイプと顆粒タイプがあります。
新ビオフェルミンSには人の体内にいる乳酸菌を3種類配合しているので、腸内環境を整える効果がありつつ、下剤のように耐性ができることもないので、妊婦さんでも安心して飲むことができる安全性の高い整腸剤です。
新ビオフェルミンSの成分と効果
新ビオフェルミンSには人の体内にいる乳酸菌が3種類、ビフィズス菌、フェカリス菌、アシドフィルス菌が配合されています。
乳酸菌をしっかり摂ることで、腸内で酢酸や乳酸などを発生させ、その酸が腸のぜん動運動を促すため便秘を解消する効果があります。
新ビオフェルミンSは1日3回、1回3錠の合計9錠飲むことが推奨されていますが、9錠飲むことで合計9億個の乳酸菌を摂ることができます。
指定医薬部外品としてきちんと効果効能が検証されているので、飲み続けることで一定の効果は得られると思います。
しかし、乳酸菌には相性があり、乳酸菌の種類によってはなかなか体内で働けない場合があるので、1か月程度飲んでみて効果変えられない場合は、別の種類の乳酸菌を摂ってみましょう。
新ビオフェルミンSの乳酸菌は生きて届かないってほんと?
新ビオフェルミンSの乳酸菌は酸や熱に弱く、生きて腸まで届かない、という意見も出ています。
乳酸菌の中には動物性と植物性があり、動物性は酸や熱に弱く、胃酸で死んでしまい生きて腸まで届かないものがほとんどです。
しかし、ビオフェルミンは食後に摂ることを推奨されています。
空腹時は胃酸で胃が満たされているため、PH1〜2と言われています。
PHとは酸性とアルカリ性を1〜14の数値で分かりやすく表したもので、PH7を中性として、数字が低くなるほど酸性、高くなるほどアルカリ性になっています。
そのため、空腹時のPH1とはかなり酸性に傾いていて、この状況だとビオフェルミンの乳酸菌は死んでしまいます。
しかし、食後であれば食べたものが胃に入って胃酸が薄まるので、PHは4〜5に下がります。
この状況であればビオフェルミンに含まれる乳酸菌は死なずに腸まで届くことができます。
ビオフェルミンを飲むときは、かならず食後にしておきましょう。
新ビオフェルミンSは副作用は?
新ビオフェルミンSは指定医薬部外品なので基本的に副作用はありません。
下剤のように次第に耐性ができて効果が薄くなるようなことはありませんし、腸を無理矢理動かしたり直線刺激するわけではないので、腹痛や下痢、の副作用もありません。
妊婦さんでも安心して飲むことができるので、強いお薬や副作用が出やすいお薬は心配、という方にもおすすめです。
万が一体調が悪くなったり腹痛、下痢などの症状が出た場合は服用を中止して医師に相談してみましょう。
指定のお薬を飲んでいる方も、のため医師に相談してみましょう。