ワキガで悩む日本人は昔に比べてかなり増えたと言われています。
ツンと鼻につくような独特のニオイがするワキガ。
そんなワキガの改善に乳酸菌が効くんです。その意外な関係性をご紹介したいと思います。
ワキガのニオイの原因
ワキガのニオイの原因は、アポクリン汗腺という汗腺から出る汗にあります。
脇にはアポクリン汗腺とエクリン汗腺の2種類の汗腺があります。
アポクリン汗腺はベトベトとした皮脂や老廃物、タンパク質や糖質が混ざった汗が出て、皮膚の常在菌によって分解されることであの独特なニオイを放ちます。
一方エクリン汗腺から出る汗はほとんどが水分のサラサラした汗で、無臭ではありますが、この汗が蒸発する時にアポクリン汗腺が分解されたニオイを一緒に空気中に放ってしまうので、エクリン汗腺から出る汗が臭っているように感じてしまうこともあります。
日本人には少ないワキガ体質
アポクリン汗腺というのは、数自体は産まれた時に決まっているので、後から増えることはありません。
日本人はもともとワキガ体質の人は10人に1人と言われていて、欧米などに比べるとかなり少ない割合です。
欧米の方では10人中7〜8人はワキガ体質なので、ワキガであっても悩むようなことはありません。
また、日本人はニオイに敏感で清潔好きなお国柄なので、ワキガだけでなく、口臭、体臭にとても敏感ですよね。
そのため、海外なら「魅力の1つ」として考えられているワキガのニオイも、「気になるニオイ」「嫌なニオイ」として捉えられがちなんですね。
では、ワキガ体質の人の割合は少ないのに、どうしてワキガで悩む人がい増えているのでしょうか。それは食生活にあります。
ワキガを悪化させる食生活
ワキガのニオイを悪化させる原因として、食生活が考えられます。
年々食が欧米化し、お肉や油の摂取量が増えています。
お肉も油も体にとって必要な栄養素ですが、摂りすぎは腸内の悪玉菌を増やしてしまいます。
悪玉菌はタンパク質などをエサにして増えますが、その時に有毒物質を作り出してしまいます。
この有毒物質がたくさん作られると、アポクリン汗腺から老廃物として汗と一緒に出てきてしまうため、ニオイの原因になってしまいます。
また、腸内の悪玉菌が増えると腸のぜん動運動が弱まってしまい、便秘を引き起こしやすくしてしまいます。
便秘になると腸の中で便がどんどん腐敗していき、有毒なガスを発生させます。
この有毒なガスはオナラとしても排出されますが、便が邪魔で出せないと、腸から吸収されて血液に溶け込み、毛穴や肺から外に出てきます。
そのため、口臭や体臭の原因となってしまうんですね。
腸内の善玉菌を増やすことは、悪玉菌を減らすことにも便秘解消にもつながるため、ワキガや体臭を改善することにつながります。
腸内環境の改善には乳酸菌が効く
腸内環境を改善するためには、油や動物性のタンパク質に偏らない食生活が大切です。
お肉を食べる時は野菜も一緒に食べたり、揚げ物や油をたっぷり使った炒め物は腸内の悪玉菌を増やしてしまいます。
また、添加物の多いファストフードやインスタント食品なんかも腸内の善玉菌のエサになるものが少ないので、頻繁に食べるのはやめておきましょう。
腸内の善玉菌を増やすには、食物繊維や乳酸菌がおすすめです。
食物繊維の多い野菜をしっかり食べつつ、善玉菌を直接増やしてくれる乳酸菌を摂ることで、腸内環境をしっかり整えていく効果があります。
乳酸菌、というとヨーグルトが思いつきますが、ヨーグルトには乳脂肪も多いので、野菜のお漬物や味噌、醤油など昔ながらの和食が1番おすすめです。
それでも食品から摂れる乳酸菌の量には限界があるので、さらに効果をしっかり得たい方は乳酸菌サプリメントもおすすめです。