マグネシウムの便秘解消効果と飲み方、副作用など

マグネシウム

マグネシウムは、腸内の善玉菌を増やして直接腸内環境を整える効果があるわけではありませんが、便秘を解消する効果があり、結果的に腸内環境を改善する効果があります。

そんなマグネシウムと腸内環境の関係や、マグネシウムの摂取方法などご紹介していきたいと思います。

マグネシウムは妊婦さんもOK!安全な便秘解消成分

マグネシウムというと、他のビタミンミネラルと比べてもあまり注目されることがないので、その特徴についてご存知ない方も多いかと思います。
しかしマグネシウムはとても大切なミネラルで、骨や歯の健康を保ったり、精神を安定させたり、血圧の上昇を防ぐ効果があります。

マグネシウム不足はうつ病のリスクが上がるとも言われていて、ダイエットや美容ではそんなに注目されていませんが、体や心の健康にはとても大切なミネラルなんですね。

そんなマグネシウムは、それ以外にも便の水分量を上げて柔らかくするという効果があります。
これは、マグネシウムは水分と一緒になると腸ではその水分は吸収されず、マグネシウムと一緒のまま腸内を通過していくので、腸内の水分量が増えることにあります。

便秘になると便が腸内に留まる時間が長くなり、腸が水分を吸って便が硬くなっていきますよね。

便は硬くなるとさらに出にくくなり、便秘をどんどん悪化させてしまいます。
マグネシウムはそんな便が硬くなるのを防ぐ効果があるので、便秘解消効果があるんです。

しかも、腸を無理矢理動かすような下剤成分ではないため、妊婦さんの便秘薬として使われるくらい安全性が高いんです。

便秘が解消されて腸内環境の改善に

マグネシウムは、直接は腸内環境を整える効果があるわけではありませんが、便秘を解消することで腸内環境を整えていく効果はあるんですね。

便秘が長引くと腸内で便が腐敗していき、悪玉菌が増えて腸内環境が悪化していきます。
腸内環境が悪化すると腸の動きが鈍くなり、さらに便秘を悪化させ、どんどん悪循環になってしまいます。

この悪循環を断ち切るためにも、マグネシウムは有効なんですね。

マグネシウムの摂取方法

おすすめのマグネシウムの摂取方法は、

  • 硬水を飲む
  • マグネシウム錠を飲む

ことです。
硬水はスーパーやコンビニで簡単に手に入りますし、食事内容を変えることもないので手軽に始められます。
硬水の味が苦手な方はマグネシウム錠を薬局で購入するのもおすすめです。

マグネシウム錠なら旅行先などでも手軽に飲めますし、味も気にせず飲めるのでより手軽です。

ただ、マグネシウム錠だと飲む量を調整するのが難しいので、最初は硬水から初めて、効き目が薄いようだったらマグネシウム錠を追加するのがおすすめです。

マグネシウムの副作用

マグネシウムは基本的には副作用はありません
しかし、摂取しすぎるとお腹が緩くなったり下痢することがあります
腹痛はありませんが水様の便が出ることになるので、飲みすぎには注意しましょう。

また、心臓や腎臓が悪い方はマグネシウムがうまく排出されず、体内に蓄積されてしまい、高マグネシウム血症になる恐れがあります。
高マグネシウム血症になると、めまいや吐き気、ダルさなどの症状が出ます。
心臓や腎臓が弱い方は摂取に注意し、これらの症状が出たらすぐに医師に相談しましょう。

マグネシウムはカルシウムと一緒に大量摂取すると、高カルシウム血症などの症状が出てしまいます。
マグネシウムを摂る時は、牛乳を大量に飲んだり、カルシウムのサプリメントを飲むのはやめておきましょう。

マグネシウムの飲む量

マグネシウムの摂取目安量としては、1日に500㎎~2,000㎎です。
これくらいの量を調整して飲むようにしましょう。

硬水で飲む場合は、そのお水の硬度にもよりますが、まずは朝晩コップ1杯程度から様子を見てみて、少しずつ増やしていきましょう。
硬水は基本的に1ℓ中に300㎎以上のマグネシウムが入っていることが条件になっています。
ものによっては1ℓ中に2,500㎎もマグネシウムが入っているものもあるので、様子を見ながら飲むようにしましょう。

マグネシウムの頼りすぎに注意

マグネシウムはクセになることもないですし、体に耐性ができることもないので安心して摂取できます。
しかし、マグネシウムがないと便秘が解消できない、というのは根本的な解決になっていないのであまりおすすめできません。

どうしても出せない、一時的にだけど安全なものを使いたい、という時はいいですが、根本的に便秘を解消するには腸内環境を改善する乳酸菌やオリゴ糖、食物繊維などがおすすめです。