お肌は腸の状態を映す鏡、とよく言われますよね。
便秘が長引くと肌荒れを起こしてしまう方は多く、それは腸内環境とお肌が密接に関係しているからなんですね。
そこで、乳酸菌とニキビの関係についてご紹介していきたいと思います。
ニキビができる原因
ニキビができる原因は、まず毛穴に皮脂が詰まるところから始まります。
この毛穴に詰まった皮脂はアクネ菌の大好物で、アクネ菌がわらわら集まってきて大量に繁殖します。
この繁殖しすぎたアクネ菌を落ち着かせようと、活性酸素が作られますが、活性酸素は攻撃力が強いため、アクネ菌だけでなく毛穴の細胞も一緒に傷つけて炎症を起こしてしまいます。
そうすると、赤く腫れたニキビに悪化してしまい、さらに傷ついた毛穴に黄色ブドウ球菌などが繁殖し、化膿を伴うニキビに悪化していってしまうんです。
つまり、ニキビの始まりは毛穴に皮脂が詰まることにありますが、炎症を起こして悪化させてしまうのは活性酸素が原因になっているんですね。
腸内環境の悪化とニキビの関係
腸内の悪玉菌が増えて腸内環境が悪化すると、悪玉菌が有毒なガスを発生させます。
また、悪玉菌が多い環境下だと腸の動きは鈍くなってしまうので便秘が起きます。
便秘になると、38〜40度の腸内に何日も食べたものが居続けることになり、便がどんどん腐敗して有毒物質を発生させます。
この有毒物質はオナラとして体外に出ますが、出せなかった分は血液に溶けて全身を巡ります。
そして肝臓で無害化されて尿として出ていきますが、量が多い場合肝臓での処理が間に合わず、毛穴から皮脂と一緒に出てきてしまうんです。
しかも有毒物質を早く出そうといつもより皮脂が多く作られるため、毛穴に詰まりやすくなってしまいます。
そしてこの有毒物質が混ざった皮脂か毛穴から出ると、有毒物質を殺そうと活性酸素が作られてしまいます。
この活性酸素が炎症を伴うニキビの原因となったり、肌荒れを引き起こす原因になってしまうんですね。
スキンケアや洗顔を色々見直しているのにニキビが治らない、という時は、腸内環境が悪化していないか一度疑ってみるといいですね。
乳酸菌でニキビを解消できる理由
理想的な腸内細菌の割合は、善玉菌:悪玉菌:日和見菌:=2:1:7と言われています。

日和見菌は善玉菌と悪玉菌の優勢な方と同じような働きをするため、悪玉菌が少しでも優勢になると腸内環境はいきなり悪くなってしまいます。
ただ、悪玉菌はタンパク質の分解など善玉菌にはできない働きもしているので、ゼロになっては困るんです。
大切なのは悪玉菌を減らすことより善玉菌を増やすことです。
善玉菌には酢酸や乳酸を作り出し、悪玉菌が増えないようにする作用があるので、善玉菌を増やすことを意識していれば、自然と悪玉菌の数は抑えられるんですね。
そして善玉菌を増やすのに有効なのが、乳酸菌なんです。
乳酸菌は腸内の乳酸菌だけでなくビフィズス菌も増やす効果があり、腸内環境を整えてくれる効果があります。
乳酸菌、どのくらい摂ればいい?
乳酸菌を摂って腸内環境を改善する場合、1日に1兆個摂るのがいいと言われています。
もちろん、それより少なくても効果が得られることもありますが、まずは1兆個を目標にしてみましょう。
目安として、ヨーグルトはカップ1杯に100億個の乳酸菌が入っています。100億個と聞くと多く感じますが、1兆個には及びませんよね。
その他キムチやお漬物にも乳酸菌は含まれていますが、食品だけで乳酸菌を1兆個摂るのは大変ですし、栄養が偏ってしまうのも気になります。
そこでオススメなのが乳酸菌サプリメントです。
サプリメントなら1兆個を手軽に摂れますし、忙しくて食生活になかなか気を使えない時でも安心です。
乳酸菌だけじゃない、腸内環境を改善するもの
その他腸内環境の改善に役立つものは、食物繊維とオリゴ糖があります。
食物繊維は便のカサを増やして腸を刺激し、腸のぜん動運動を促して便通をよくしたり、便の水分量を上げて柔らかくし、出しやすくする効果もあります。
オリゴ糖は腸内の善玉菌のエサになるので、善玉菌を増やす手助けをしてくれます。
ニキビがなかなか治らない、体の中から改善したい、という時は、乳酸菌を意識して摂ったり、食物繊維やオリゴ糖も摂ってみてはいかがでしょうか。