健康や美容目的で乳酸菌を摂ろう、と思った時にちょっと気になるのが、乳製品アレルギーでも乳酸菌は摂って大丈夫なのかな、ということではないでしょうか。
どちらも「乳」という文字がつくので気になるところですが、乳製品アレルギーと乳酸菌の関係についてご紹介していきたいと思います。
乳製品アレルギーとは?
アレルギー、というと食べたり飲んだりしてすぐに蕁麻疹や発作が出るイメージですが、アレルギーには即時型アレルギーと遅発型(潜在性)アレルギーの2種類があります。
即時型フードアレルギーは、いわゆるアレルギーと言われているすぐに症状が出るタイプで、喘鳴、咳、鼻汁、下痢、腹痛、嘔吐などの症状が出ます。
ひどいと呼吸困難、全身のじんましんなどの症状が出ることもあります。
対して遅発型フードアレルギーは、原因となるものを摂取してから24時間~48時間ほどあいてから症状が出ることもあるほど、かなりゆっくり症状が出ます。
症状も、浮腫みや肌荒れ、下痢、便秘、体重増加、頭痛、眠気などの少し分かりにくい症状で、自覚がないまま摂取し続けていることもよくあります。
乳製品に関しては、即時型フードアレルギーのイメージが強いですが、日本人は牛乳に含まれる乳糖という栄養素を分解する酵素を持ち合わせていない人がほとんどで、遅発型フードアレルギーも含めると8割の人が乳製品アレルギーと言われています。
乳酸菌とは?
では乳酸菌とは、どういったものでしょうか。
乳酸菌とは、糖分をエサにして乳酸を作り出す菌のことです。
動物性乳酸菌と植物性乳酸菌があり、動物性乳酸菌は主に牛乳に含まれる乳糖をエサにして乳酸を作り出します。
植物性乳酸菌は、野菜などに含まれる糖分をエサにして乳酸を作り出します。
こう見ると、ヨーグルトなどの発酵食品は乳酸菌によって乳糖が分解されているので、アレルギー症状は出ないのでは、と思いますが、乳酸菌によって乳糖が分解されると、ぶどう糖とガラクトースに分解されます。
乳糖を分解できない体質の方はガラクトースも分解できないので、結局アレルギーが出てしまいます。
乳製品アレルギーは乳酸菌を摂っても大丈夫?
以上のことから分かるように、乳製品アレルギーでも乳酸菌自体は摂っても大丈夫です。
しかし乳製品アレルギーであれば、ヨーグルトやチーズなどの、牛乳を発酵させたものはおすすめできません。
便秘解消や肌荒れ改善のためにヨーグルトを毎日食べているのにイマイチ効果が得られていない、という場合は、乳製品アレルギーの可能性が高いので、別の物で乳酸菌を摂るのがおすすめです。
乳製品アレルギーの方におすすめの乳酸菌
乳製品アレルギーの場合、牛乳以外のものを発酵させた
- お漬物
- キムチ
- お味噌
- 醤油
などがおすすめです。
ただ、これらは塩分も多く含まれているので、もっとしっかり摂りたい方はサプリメントがおすすめです。
腸内環境を改善するには1日に1兆個もの乳酸菌を摂るのが理想と言われていますが、サプリメントであれば毎日手軽に摂ることができます。
ちなみに遅発型フードアレルギーは、専門の病院に行けば検査も行っています。
乳製品アレルギーかどうか気になる方は、病院に言ってみるのもおすすめです。